伊勢茶について

伊勢茶について

生産量は

伊勢茶を生み出す三重県は、静岡県、鹿児島県に次ぐ全国第3位のシェアを持つ主要生産県です。
特に、かぶせ茶では、全国第2位であり、約30%と非常に高いシェアを占めています。
また、近年需要が高まっているアイスクリーム用等加工用原料茶については全国第1位82%と非常に高いシェアを占めています。

地形・気候との関係

三重県は、南北に細長い地形となっており、西北に鈴鹿山脈や台高山脈、東南は伊勢湾と熊野灘に面し、県下の大半の地域の平均気温は、14℃~15℃と温暖で、年間降水量1500ミリ以上の地域では、ほとんどが茶の生産適地です。
恵まれた立地条件の中で栽培された茶は生育が良好なことと、二番茶までしか採摘しないため、葉肉が厚く渋味濃厚で、三煎目まで味や香気の変化がないとい う特徴をもっています。
近年では防霜ファン整備もほぼ完了し、製茶工場の近代化や大型化が進むなど生産基盤も整備され、高品質茶が生産されています。

地域別の特色

伊勢茶の中心的な産地は、北西地域と中南勢地域で、北西地域では鈴鹿市、四日市市、亀山市を中心に煎茶、かぶせ茶が多く、最近ではてん茶、モガ茶等の需 要に見合った生産も行われています。
中南勢地域では、大台町、度会町で煎茶が生産され、飯南町及び飯高町では、深蒸し煎茶が生産されています。

品目別の特徴

  • ◆玉露  茶の木に覆いをして、柔らかな葉に育てた茶。渋味が最も少なくうまみ成分が多い。
  • ◆かぶせ茶 玉露と同じく覆いをして育てるが、覆いをする期間が短い。玉露と煎茶の中間の味と香りです。
  • ◆煎茶    日本茶の代表選手。うま味と渋味が調和したさわやかな味が特徴。
  • ◆深蒸し茶  煎茶よりも深く蒸して苦味を抑えた茶で、濃厚でマイルドな茶です。
  • ◆抹茶   玉露と同じく覆いをして育てた茶を乾燥させて石臼で粉にしたもので、茶道に使われます。
  • ◆番茶   夏・秋に摘んだ大きく固めの葉を原料とした茶をいいます。

お茶と抹茶スイーツの店 伊勢 翆(すい)